データのバックアップは、お客様の貴重なデータが毀損しないようにするために、必須のものといってよいでしょう。法律でも個人データの「滅失又はき損の防止」が個人情報取扱事業者の義務として挙げられており、是非、定期的なバックアップを行うべきです。
また、このような定期的なバックアップは個人情報の複製に該当し、「個人情報の取り扱い」に該当することとなりますが、バックアップを取ること自体は利用目的の範囲内又は利用目的の達成に必要な範囲に入り、問題はないものと考えられます。
さらに、お客様のご相談が終了した後は、利用目的が達成されたとしてデータとバックアップを消去すべきでは、とのご疑問もあるでしょう。確かに利用目的を達した個人情報を取り扱うことはできないのですが、ご相談の後でもサービスの一環として個人情報を利用する場合があると思われます。この場合には、利用目的の達成に必要な範囲にあるとして、データとバックアップを保持できると考えられます。
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